歯科医院併用住宅−土台基礎コンクリートの配筋検査

いわき市の歯科医院クリニック併用住宅では、基礎コンクリート組み立て工事が進んで、基礎コンクリートの「配筋検査」に立ち会い、監理者として検査をさせていただきました。

はじめて現れる建物の大きさ

建物の基礎土台が地表面に現れるとき、はじめて建物の大きさを実体験出来ます。

私達設計者は何度もこちらを体験していますが、やはり図面や完成予想図もしくは模型等でその大きさを計りながら設計を行っていても、毎回敷地の環境状況は異なって、建物の大きさも形も異なるので、毎回毎回 期待と緊張 を持ち合わせながらこの時を迎えます。

建て主様なら尚更ではないでしょうか。

歯科医院併用住宅配筋検査

配筋検査

コンクリートの中に埋め込まれる鉄筋は大変重要な役割を担っています。まだ記憶に新しい耐震偽装問題も、必要な鉄筋を不足させていたことが原因の問題でした。コンクリート自体は重くて固くても部材に応じた十分な鉄筋が入っていないと、割れたり折れたりしてしまいます。

そのために、必要な鉄筋がしっかりと施工配置されているかの検査確認はその都度行われます。耐震偽装問題以降は工事監理者に加えてさらに第三者の検査者を立ち会わせて検査をすることが必須になりました。より安全を確保するためには、例えデジタルの時代になっても、やはり人の目で見て確認する他はなく、どうしても省くことは出来ません。

整然と並ぶ鉄筋

現地で組み上がる鉄筋は、職方さん達の手で運ばれ、その手で組み立てられます。整然と並ぶ鉄筋と鉄筋は細い針金で束ねられますが、毎度ため息が出るほど美しいと思えます。

その後 こちらにコンクリートが注がれて固まり、家の基礎となり、支えとなるわけです。

ひとつひとつの材料は小さく細く微力ながらも、集まり組み合わせると強くなるという不思議が積み重なって、家族の安らぎを生む家となっていくことに携われることを感謝して、無事の完成を願い現場を離れました。

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