糖尿病内科クリニックの内装インテリア工事順序と期間

横浜市旭区の相鉄線二俣川駅に新しく開院した「いのうえ内科糖尿病内科クリニック」様の内装インテリア工事は、工事契約締結の後、以下の順番で進められました。

解体工事

はじめに既存テナントで仕上げられていて、今回の内装工事で変更する床・壁・天井の材料を撤去します。

引き続き利用する天井や壁や床の下地や仕上げもあるので、解体専門の職方さんでなく、造る職方さんに丁寧に解体していただきました。

天井の換気扇とエアコンを継続利用する

解体工事が始まると、天井に付いていた照明器具や空調エアコンは継続利用されるので初めに外されました。

次に天井板材が取られました。すると、天井裏にあったダクト配管や電線配線が現れます。

既存の器具を継続利用する空調エアコンや換気扇が再取り付けできることを確かめました。

壁面に鉛シート

天井の解体が進んで、作業が壁の解体に移ると、内部のある一面の壁に鉛の板が組み込まれていることが分かりました。

前回この賃貸テナント部分を利用していた方が医院の方で、この部分がレントゲン室の1面の壁であったことが分かりました。

鉛板の撤去除去はその重たさから想像以上に困難で、多少の手間が掛かりました。

このように内装工事では、既存の内装や建物の解体をすると当初は判らなかったことがあり、その対応や作業に追加の時間や費用が必要な場合があります。

天井内のエアコンと換気設備

既存の室内仕上げの撤去が済むと、はじめに天井内に組み込まれる空調エアコンと換気ダクト設備が取り付けられました。

下から眺めると天井の中は、エアコンと換気設備のダクトでいっぱいです。

既存の機器を継続利用して、幸いにも新たに造る医院の各室に、エアコンと換気扇を振り分けることができました。

新しく機器を購入して設備するよりも、沢山の費用をカットすることができました。

床と壁の下地組み

今回の内装工事では、床の仕上げ材の下の床上げ組み立て材と、天井の水平板を貼るための井桁に組まれた角材を、既存のものをそのまま継続利用出来たので、間仕切り壁を立てることから始まりました。

壁は板を貼る前に、板を貼り付ける小柱を約45センチ間隔で床と天井の間に立てていきます。

その壁の小柱の中に扉の枠が取り付けられて、壁の板材が貼られていきます。

扉の枠と石膏板材が貼られた状況

床下の設備配管

消毒流し台やトイレの水廻り設備は、床下空間に給水管や排水管を設置して、それぞれの管を床上に立ち上げて各々の機器に接続されて利用されます。

今回は元々トイレがあった場所の近くにトイレや消毒流し台を設置する計画にされていたので、既存の床の全部をはがさずに部分的に開けて配管を行うことが出来、機器設置の工事ができました。

元々の床下の配管の位置は不明でしたが、既存の水廻り器具の周辺今回の水廻り器具を設ける間取りプランにご理解をいただけたことは、床下地を含むやり直しの工事を縮小できたり、床下の配管の付け替えを最小限にできたので、工事金額を抑えて工事期間を短くすることにつながりました。

壁板材の目地処理

壁の板材は、板と板とを連続させて貼って広い面になる様にします。板は床と天井をつなげる下地棒に貼って、隣合う板と板とをテープで貼ったりはしません。

この板と板とをつなげて貼って大きな面にするために、隙間に石膏を水分で溶かしたパテを塗り込んで、一枚の板になる様にします。この状態が下の写真で、板の周囲とコーナーに塗り込められます。

この石膏パテの乾燥を待っている間に、床の表面仕上げ工事が進められました。

床材張り

既存の床材のカーペットタイルを撤去して、ビニール製のシート状の床材料を張り込む作業が始まりました。

床張りシートは出来上がると目地のない床面になり、チリやホコリ、水分が染み込まないので、掃除がし易くなります。

さらに今回は汚れが目立たない色調の材料を選ばれました。

材料シートは部屋の形に合わせて裁断されて、数ミリの隙間を空けて床に接着剤を付けて張られます。

数ミリの隙間は、ひも状のビニール材を高温で溶かして、両側のシートを溶接して繋げます。半田ごて溶接の様な方法です。

溶けて膨らみはみ出している溶接シロは最後に削ぎ落とされて平らな床になりました。

壁仕上げ材貼り

床の仕上げ張りが完成すると、壁の石膏パテの硬化を確かめて、パテが出っ張っているところは削り取られたり、平滑になるまで手が加えられます。そちらが完了して、壁の仕上げ材料が貼られはじめました。ビニールクロス(壁紙)です。

壁紙の仕上げは、その下地板の平滑さが重要です。下地に凸凹があって、そのまま仕上げ材を貼ると仕上げ材に凸凹が現れます。これを建築現場用語で、下地の凸凹を「拾う」と言い表します。

造作家具取付け

受付カウンターや壁面棚は、設計図に基づいて再度医師先生のご希望を確かめて製作図が描かれて、

  • 現地の壁の長さや実態の寸法
  • 各部の仕上げ材の材質や色彩
  • 取っ手や鍵などの金物
  • 家具を取り付けるための下地
  • 家具を取り付ける際の微調整方法

について、実寸法や品番が確かめられて、現地とは離れた工場で製作されます。

工場での組み立てが終わると現地に搬入されて、現地で取り付けられます。

内科医院診療所クリニック受付カウンター

照明・設備器具取付け

壁の板材が貼られて天井も貼られたと同時に、天井に取り付く

  • 空調エアコン設備
  • 換気扇設備
  • 照明器具
  • 消防設備

が取り付けられました。

天井器具は今回、すべて既存に取り付けられていた器具を一度撤去して、再設置したものでした。このようなことは稀で、再利用できました。

建具扉の取付け

床壁天井の仕上げ材が済んだ頃、建具扉が取り付けられました。

建具扉が取り付けられていることで、内装仕上げの工事作業の支障になってはいけないので、最後になります。

壁面吊り戸棚

各所に壁面の上部に収納として取り付けられました。書類や消耗品の在庫品の収納として利用されます。既製品であれば安価で、場所も取らないので便利です。

糖尿病内科医院診療所クリニック診察室

カーテン

診察室や検査室の目隠し仕切りや、診察室のベッドの周りにはカーテンが吊るされました。上下の部分には充分な空きを設けて、室内の空気循環がよくなるようにしました。

糖尿病内科医院診療所クリニック診察室

家具搬入

医師先生が選び自ら購入された、待合室の椅子や診察室のデスクやベッドが搬入されました。

看板サイン

  • 外部医院名看板
  • トイレ表示
  • 診察室番号表示

が最後に取り付けられて、工事が終了しました。

看板サイン糖尿病内科医院診療所クリニック

糖尿病内科医院診療所クリニックトイレ

糖尿病内科医院診療所クリニック診察室

開院

工事着工から約2カ月が経ち、無事開院されました。工事スケジュールは余裕のあるものではありませんでしたが、4月に医師先生からご相談をいただき、8月に工事着工し、10月初めに開院されました。特別な余裕なく進めて、約5ヶ月が費やされました。

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