糖尿病内科クリニックの内装工事契約締結

神奈川県横浜市の相鉄線二俣川駅の「いのうえ内科糖尿病クリニック」の開院準備で、内装工事金額のお見積金額の内容査定と各社様の金額の比較を行って、工事を依頼する工務店様を医師先生に選んで頂きました。

その後 直ぐに工務店様に連絡して、工事請負契約の締結の準備をお願いしました。

契約書

工事請負契約は医師先生(発注者)と工事者様(受注者)の間で結ばれます。

契約書には、

  • 契約書表紙(鑑かがみ)(契約内容が記載されたもの)(収入印紙が貼られる)
  • 約款(やっかん)
  • 設計図
  • 工事代金内訳書(見積書)

が綴じ込まれます。

契約書表紙(鑑)

契約書の表紙(鑑:かがみ)には、以下の内容が記載されます。

  • 発注者様と工事者様の氏名・住所
  • 工事内容(場所と工事内容→詳細は設計図)
  • 工事金額
  • 工事期間
  • 工事代金の支払い時期
  • その他の取り決め(約款)

を、双方確かめて記載します。

契約書の表紙には、工事金額によって国税局が定めた収入印紙が貼られます。

工事内容

工事名称が記載されます。

工事名称は、

  • 場所
  • 用途
  • 工事の種別(新築・増築・改修など)

が記載されます。

詳細は設計図に描いてありますので、図面の枚数を記載するときもあります。

工事期間・完成時期

医師先生の開院の時期に合わせた工事期間にしたいところですが、強引な短い工事期間は内装工事の出来上がりの品質を悪くします。

賃貸物件における内装工事では、内装工事期間から家賃は発生し、医師先生は一日でも早く診療を始めたいと思います。

しかし真っ当な工事期間を確保しないと、それは回り回って医師先生の得にならず、必ずと言っていいほど上手く行きません。

工事代金の支払い時期

工事代金は工事者の立場からすると、可能ならば工事の進捗に合わせてお支払いをいただきたいところです。

しかし支払い手続きの煩雑さもあり、両者様のご都合で決められることが常です。

今回は3度(工事着手時、中間時、完成時)に分けて工事代金が支払われることになりました。

収入印紙

収入印紙は、正式な書面毎に金額に応じて貼り付けます。貼りつけた印紙が他でも使用されないように割印をします。割印とは、印鑑を印紙の端を越えるように押印して、一度貼った印紙を剥がしていないのを示すためです。

印紙の金額は、国税局が金額に応じて定めています。工事請負契約については令和6年3月31日までは減額措置が採られています。(設計業務契約については減額措置が採られていません)

約款

約款(やっかん)は、契約書表紙に記載された内容の他に、主に工事で支障が発生してしまった際に、どのように問題を解決処理するかを明示してあります。

両者様双方に公平なもので、今回は「民間(旧四会)連合協定工事請負契約約款」が使用されました。これは「建設業界を代表する7つの公益/一般社団法人が集まって対等で公正な工事請負契約」を結ぶために作成された書面です。

約款の説明

工事契約に記載された工事の内容・金額・期間に支障が出た場合の内容を工事者様より医師先生に説明されました。

設計図

工事の内容が記載されている図面です。

内装工事や改修リフォーム工事の場合は、既存の床・壁・天井や設備機器を取り外すと、当初の予想に外れた内容のものが発見されることがあります。

工事代金内訳書(見積書)

工務店様から提出されて、医師先生が確かめられた見積書をそのまま「工事代金内訳書」として添付します。

この工事代金内訳書は、工事が設計図そのままに出来上がる場合の他に、工事中に工事内容の変更があった場合に利用されます。

  • 設計図の中にある工事内容が追加・中止になった場合・・・追加や中止になる部分の単価が内訳書に記載れているもので追加・減額代金が決定されます。
  • 設計図の中にない工事内容が追加になった場合・・・改めて工事者様から見積り金額を提示してもらい、設計者査定をして発注者様ご納得の上、工事に掛かっていただきます。

双方、内容ご確認され、契約書に記名・押印がされて、契約が結ばれました。

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