子ども小児歯科医院クリニック内装工事開業工程スケジュール

8月にご相談をいただいた つくば 学園の森に計画された小児歯科医院様は、翌年の4月に開院されました。約8か月間の準備や設計と工事でした。

期間としては短くなく、各々確実な検討確認を経て行われました。

賃貸テナントのチェック

はじめのご相談は、賃貸して入居するテナント部分が、歯科医院として問題ないかのチェック確認でした。

図面で見て取れるもの、現地確認を行ってチェック確認を行って、医師先生に問題ない旨を報告しました。

  • 床下配管寸法と天井高さ
  • 上下水の設備
  • 間取りプランが収まる広さ
  • 室外機置き場

などが、代表的な部分です。

 →関連記事「小児歯科医院開院の賃貸物件テナント内装工事確認」

賃貸契約

医師先生は上記の確認を受けて、賃貸借契約のお話しを進められました。

正式に歯科医院が開院するまで時間が掛かることと、長い契約になると予想されるので、家賃や条件をご相談されました。

私達には間取りプランを本格的に検討を進めるようご指示がありました。

間取りプラン

はじめに医師先生ご自身が検討していた間取りを教えていただきました。

間取りプランについては、具体的なご希望をいただく場合もあれば、全くない場合もあります。

  • 診察台ユニットの台数
  • 診察室は個室か広い部屋に配置か
  • X線レントゲン機器の大きさか室の大きさ
  • 患者さんは下足のままか靴を履き替えるか

などを、まずはじめにお聞きして間取りプランの検討を始めます。もっと細かいところまで教えてくださればお聞きします。

医師先生のご検討プランをいただいて、複数の案が出来ました。

 →関連記事「小児歯科医院の間取りプラン平面計画設計図」

診察台ユニットの決定

間取りプランが定まるころ、導入される診察台ユニットも決まりました。

ショウルームに出かけて、実物を確かめて、診察状況と周囲に必要なスペースの確認をしました。

 →関連記事「小児歯科医院のキッズ子ども用診察台ユニット」

レントゲン機器によるX線室の寸法

レントゲン機器は計画の早い段階で既に定まっていて、X線室の寸法を教えてくださいました。

X線室の寸法が決まっていましたので、変動する前提の間取りプランにする必要がないため、明確に周囲の部屋の寸法も定められました。

 →関連記事「小児歯科医院のX線室の室内寸法放射線遮蔽」

レントゲン撮影の結果を隣りの相談室で、座って患者さまに説明するご方針でしたので、X線室と相談室はペアで検討されました。

内装デザイン

子供を対象とした歯科医院なので、

  • 子供が歩き回っても目が届くようにする
  • 子供がイタズラしても削れない汚れない材料にする
  • より広く感じるようにする

などのご希望をいただきました。

各部は、

  • 子供見守れるように壁や衝立てをなくしました
  • 子供の手の届く範囲は硬く汚れない材料を貼りました
  • 待合室・受付・診察室は一体にしました

と、することで、医師先生のご希望に応えました。

各事前相談

間取りプランが検討される一方で、次に定められる内容について事前に相談して進めました。

金融機関

開院の費用を融資を受けてまかなえるかどうかの確認のため、工事金額の概算金額を工務店さん候補から頂いて、全体予算を組んで、医師先生を通じて相談されました。

保健所

間取りプランについて問題がないか、保健所の窓口で確認をお願いしました。要点は、

  • 待合室と診察室が区切られていること
  • X線室の放射線が遮蔽できること
  • 消毒室があり器具の清潔が保てること

などでした。

工事金額見積

間取りプランが定まり、各部分の詳細設計もまとまり、設計図面が作成されて、設計図面に基づいて工事金額の見積りが依頼されました。

提出された見積り金額は、医師先生のご予算を超えていましたので、間取りプランを変えないで仕上げ材の仕様や造作家具の内容、電気設備の内容を調整して予算内に収められました。

工事契約・工事着工

医師先生と工務店様とが工事金額について同意され、工事請負契約が結ばれました。同時に工事が開始され、程なくして工務店様から施工図や造作家具の製作図が提出されて確認があり、内装材料が確かめられました。

保健所申請・診療所開設届の事前確認

管轄の保健所(今回はつくば市保健所)に開院にあたり届出を行った後、厚生局(茨城県庁)に保険診療の申請を届出なくてはいけません。

保健所への届出の申請書類のお手伝いをさせていただきました。

診療所開設届は、診療所が完成した後に提出出来ますが、まず申請をする前に、申請の内容:特に間取りプランが申請に問題ないかを、工事着手前に担当窓口に確認に参りました。

確認内容は、間取りプランを見て判断するものですが、

  • 診察室が待合室と区切られていること
  • X線室が独立管理出来ること

などで、承諾を得ました。

 →関連記事「小児歯科医院の保健所診療所開設届出」

工事

工事が始まると初めに、診察台ユニットの位置を原寸大の図面を床に置いて確かめます。

診察台ユニットに供給される設備の配管位置を決めるためです。

この 位置が定められると、床下配管が設置されます。

 →関連記事「小児歯科医院の床下配管設備工事」

床下配管の設置後、上げ床の下地が組み立てられ、床が造られます。

床が造られるとその上に壁が組み立てられていきます。

壁の中には、電源コンセントや通信用配線をはじめとする電気設備の配線が設置されます。図面でもコンセントの位置は確かめられますが、実際の壁の下地が組まれた時点で、最終のコンセントなどの配置位置が確認されて、実際の配線工事が進められます。

特に、診察用機器のデジタル配線ルートの確認は、機器それぞれの納入担当者様に確認をして定められました。

スタッフ募集

工事が開始され、開院の時期がハッキリとした時に、スタッフを募集されることが多いです。本当はずっと以前から募集されたいのですが、スケジュールがハッキリしないと、スタッフになりたい方も希望しにくい様で、集まりにくいので、開院の時期がハッキリした時期になってからが多い模様です。

X線室の放射線検査

放射線が漏れない検査をしていただき、合格しました。

放射線自体は目に見えませんが、放射線を遮蔽するための内装は、その材料も工法も非常に分かりやすいものなので、工事の方法が不明であるために間違ってしまうことも少なく、安定した品質が維持出来ています。

完成

患者様用トイレの便器の位置が、便器に座った時に片側が狭くしてしまい、便器の位置を修正していただく手直しがありましたが、その後 内装工事が無事完了し、医師先生立会いのもと検査をしていただき、無事にお引き渡しをさせていただきました。

8月にご相談をいただいたところから数えると、約8ヶ月の設計+見積+工事の工程でした。

看板工事

医院の外部、建物の外壁に掲示する看板は、医師先生のお知り合いの方がデザインされました。開院の直前に取り付けられました。

保健所届出

医院内装が完成して直ぐに、保健所に診療所開設届を提出して、受理していただきました。現地診療所の検査は来年になるとお知らせがありました。

提出した書類は、以下書類が添付されました。

  • 医師先生の医師免許証
  • 医師先生の履歴書
  • 開設場所の土地と建物の公図+登記簿謄本
  • 開設する建物の確認済書(建物が法令に従って建てている証書)
  • 開設する建物の所有者と開設する医師先生が賃貸契約を結んでいる証書
  • 開設場所の案内図
  • 開設場所の敷地図
  • 建物の平面図
  • 開設場所の平面図
  • 水道水質検査成績書

厚生局届出

保健所に診療所開設届を提出して受理されたら、直ぐに医師先生は厚生局に保険診療の届出をしました。こちらを提出するスケジュールが開院および診療開始の軸となるものです。

開院

開院の前に内覧会を行なって、開院されました。開院の前にあらかじめホームページは開設されていて、開院前から診察のご予約を頂いていたそうで、ホームページの準備は重要な宣伝告知案内であることを分からせていただきました。

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ご相談は無料です。ご相談をいただいても直ぐに費用は発生しません。。ただし 間取りプランの検討や作成など 間取りプランの作成や工事金額の試算などで費用が発生する場合は事前にご説明し、ご納得いただいてからになります。ご相談には責任あるお応えをさせていただきます。


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