東京目黒の路地状道路の行き止まりの敷地で、木造2階建て賃貸アパートを計画され、設計が完了して工事契約が締結されて地鎮祭の終了後、工事が本格的に始まりました。
基礎工事の前に建物を支える地中の支持地盤を調べる地盤調査が行われました。
地盤調査
新築の場合、建築確認申請に構造計算書の提出を求められる建物では、地中の支持地盤面深さを調査するために設計作業の最中に地盤調査を行い、地中支持地盤までを支える構造方法を設計します。
木造2階建ての建物は、新築の建築確認申請時に構造計算書を提出する必要がないので、地中支持地盤面に支える方法については、工事着手後に地盤調査を行って支える工法を定めることが通例です。
その様な通例から、地鎮祭が行われた後、地盤調査が行われました。
今回はエイチ・ジー・サービス様によって地盤調査が行われました。調査方法は「スウェーデンサウンディング貫入試験」です。
調査結果は地盤面から深さ約6メートル下に建物を支えられる固い地盤が有ることが判明しました。
地盤補強方法が選ばれる
建物の基礎コンクリート下面から上記の支持地盤まで深さが6メートルになったので、「杭(くい)」を打ち込んで建物を支えることになりました。
木造建物(建物の重さによっても変わります)の基礎の下部地中の支持工法は、支持地盤面までの深さによって変わり、分類されています。
- 表層地盤改良ー地表面から深さ1~2mくらいまで
- 柱状地盤改良ー地表面から深さ2~8mくらいまで
- 杭工法 ー地表面から深さ2~30mくらいまで
とされています。
杭工事=杭の打設
直径 約50ミリの鋼管杭を 120本 地中に回転させて挿入=打設(打ち込み)します。(鋼管杭だけを見れば、それは所謂「剣山(けんざん)」みたいになります)
この鋼管杭 全体にコンクリートの基礎を載せて、上部建物木造本体を支えることになります。
地盤保証
地盤補強の杭工事には「地盤保証」保険が備えられていて、地面が傾いたり、土壌が崩れて建物が傾いてしまったときに、その損傷を回復する費用を補填する保険が掛けられています。
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