新規歯科医院診療所クリニックの内装設計図面の種類と作成

医院の内装インテリア設計の設計図の作成がまとまるまでの順番や方式は、明確には中々説明するのは困難ですが、ご相談をいただく医師先生から、

  • どのように進むのか?
  • どのような準備をすれば良いのか?

というご質問を度々いただきます。

そこで今回つくば市学園の森に新規開院された「がくえんのもり小児歯科」様の計画時の例を上げて説明致します。

間取りプランの検討と作成

必要な部屋と、部屋と部屋の関係

はじめに診療に必要な部屋とご希望の広さをお聞きしました。(広さはご希望で結構で、分からなくても構いません。)

必要な部屋は、

  • 玄関
  • 待合室
  • 受付カウンター
  • カルテ収納
  • 患者用トイレ
  • 洗口スペース
  • 診察室
  • X線室
  • 消毒室
  • 相談室
  • スタッフルーム
  • スタッフ用トイレ

と教えてくださいました。

次に部屋と部屋とのつながりを教えて頂こうとすると、医師先生はご自身で複数の間取りプランを考えて居られていて、そちらの案でお考えを教えてくださいました。
(医師先生が間取りプランのご検討をして下さらなくても大丈夫です)

間取りプランの検討と作成

医師先生が検討された間取りプラン案を基に部屋と部屋とのつながりを理解した上で、間取りプランを検討します。この場合、ひとつのプランになるときと、複数のプランになるときがあります。

今回は医師先生が考えられた通り複数の間取りプラン案になり、それぞれの長所短所を検証して、医師先生がプラン案を絞り込む評価内容を明確にして、ご検討をいただきました。

最終的に医師先生が間取りプラン案を絞り込むには、「待合室と診察室の広さの感じを確かめたい」とのご希望を受けて、立体模型を作成してご検討をしてくださいました。結果間取りプランを定めてくださいました。

部屋の使い方の詳細と診療設備や造作

間取りプランが定まると、各部屋の詳細な使い方、診療方法をお聞きしながら、診療に必要な器具や設備について具体的な寸法を含めてお聞きしていきます。

特にこの診療に関わる詳細な部分に関しては、医師先生によって全くお考えが違うので、何度も細かいやりとりが必要な領域です。

設計図面の作成

医師先生のご希望を詳細にお聞きして、工事を行い造って下さる工務店さんに正しく伝わるように設計図面をまとめます。

設計図が複数になるのは、造って下さる方々の専門分野ごとに分けられていると理解して下さって結構です。

特記仕様書・外部内部仕上表

文言だけのページで、工事の条件や内容を図面なしで説明する図書です。

平面図

建物を水平に切断して、下方を見た図です。壁や開口の位置、部屋の大きさが分かる間取りプラン図です。床の材料、高さが記載されていて、面積を計算する根拠となる寸法が記入されています。

内部 立面図 展開図

建物を垂直に切断して、各壁面の情報を表しています。天井高さ、扉や開口の高さや形状、造作家具の姿 形が表されています。

天井伏図

平面図とは逆方向の天井の上方を見た図です。天井の形や仕上げ材が記載されています。

電気平面図

電源や通信設備のコンセントの配置が記載されている図面です。電化製品や診療器具、パソコンなどの配置を考えたときの電源コンセントや通信用コンセントの位置が重要になります。

天井照明器具図

天井や壁などの照明器具とスイッチの配置を表した図です。

衛生設備平面図

トイレや消毒室、手洗い台や診察台の水道や排水の設備について表した図です。

換気空調設備図

換気や空調エアコンの器具の配置と配管ルートを表した図です。

建具図・特注造作家具図

床壁天井とは別に、扉や窓、作り付けの受付カウンターや消毒台・手洗い台について、詳細に描かれた図です。

看板室名表示サイン図

医院名をはじめとする名称表示、室名を表した案内表示などの看板などの図です。

消防設備図

消防法に沿った設備について表した図です。

各工事種別ごとに表記された図を、工務店様が取りまとめを行い工事は進み、完成します。

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