建築家が設計した家がハウスメーカーより安い理由

ハウスメーカーの坪単価

住宅の工事金額の高い安いを比較するとき、住宅の総費用を坪単位面積規模で割った数字=坪あたり単価の工事費(略して「坪単価」)(単位は 万円/坪)で表して比較することが良くあります。

はじめにハウスメーカー様が販売した住宅の平均坪単価が公表されていますので、示します。(「2015年度戸建て住宅大手ランキング表(住宅産業新聞社)」発表より換算)

  • 三井ホーム   93.9万円/坪
  • 住友林業    93.3万円/坪
  • 積水ハウス   87.1万円/坪
  • 旭化成ホームズ 85.2万円/坪
  • 大和ハウス   84.5万円/坪
  • 積水化学工業  80.8万円/坪
  • パナホーム   80.4万円/坪
  • ヤマダ・エスバイエルホーム 76.0万円/坪
  • ミサワホーム  73.1万円/坪

設計事務所の坪単価

一方、建築家が設計した家の金額と比較すると、皆さんは当然建築家が設計した家の方が高額になるとお考えでしょう。しかし現実は異なります。

北島建築設計事務所が設計させていただいた物件は、ハウスメーカー様の平均坪単価を下回ります。事実です。

なぜか?

その仕組みを説明しましょう。

同じふたつの家の金額違い

今ここに全く同じ形、大きさ、内容 (材料や設備器具) の家がふたつあります。同じ形ですから、材料の費用と工事組み立て作業をしてくださる方々の費用は同じはずです。なので同じ金額の「はず」です。

家住宅を建てる費用金額坪単価

材料と作業員さんの数量が同じですが、それだけでは家は建ちません。家の設計図を描いて、材料を手配して、作業員さんを取りまとめる役割が必要です。その役割の方々の費用が加算されて総額が決まります。

片方を設計事務所と工務店さんの組み合わせ(設計と施工の分離方式)が、もう片方をハウスメーカー様(設計施工一括方式)が、上記の役割を担当したとします。

設計事務所と工務店(分離方式)

左の家の設計事務所と工務店さんの組み合わせで加算される費用は、

  • 設計者1~2人分の人件費
  • 工務店さん2~3人分の人件費と会社経費

程度が必要です。

ハウスメーカー(一括方式)

右の家のハウスメーカー様に必要な費用は、

  • 設計者1~2人分の人件費
  • 見積担当者1人分の人件費
  • 工事管理担当者2人分の人件費
  • 取締役員の人件費
  • 上場会社の経費
  • 実物大の住宅展示場の建設費
  • テレビ宣伝費
  • スポンサー提供費

これらが、人件費や諸経費として加算されます。

どちらの総額が高くなるかは、簡単に想像出来ますね。ハウスメーカー様の平均坪単価が高額になるのは当然のことなのです。

それでも同じ金額になる?

人件費や諸経費が加算されても、設計事務所と工務店さんの坪単価にハウスメーカー様の坪単価が同じくらいになるということは、よほど何かの値段を安くしなければ成り立ちません。

 ▶︎  関連解説記事 →「コップの値段と家住宅建築の費用の違い」

つまり、ハウスメーカー様の家は相当に安い金額で造られているということです。材料の値段や工事をして下さる人の人件費を2割3割〜4割安くすると結果どうなるか?バブル景気以降のデフレ経済で起きた事故や事件を思い出してください。その原因と同じことを今なお続けているのです。

家の費用を支払っているのは建主さんです。二軒目の家をハウスメーカー様に依頼する方は非常に希です。

それでも皆さんはハウスメーカー様から家を「買い」ますか?

家は買うものではなく、「創る」ものです。

北島建築設計事務所では、敷地の広さや建てたい家の規模をお知らせ下されば、総額の費用を試算させていただいております。金額の目安を知るためにも良い機会ですので、どうぞお気軽にお問合せ下さい。

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