調剤薬局店舗のロゴデザイン看板サイングラフィック

湘南大磯で創業50年を超すことぶきや薬局様の建替えで、周辺環境の変化による競合ライバル店の存在と差別化を図るために、これを機に改めて薬局の役割を発信して、患者様の健康に貢献する存在であることを認知していただこうとお考えになりました。

薬局のブランディング

一般的な薬局様の印象は、お医者様から出された処方箋の薬を受け取るだけで、薬の内容は変わらないから待たされない薬局を選びたい、もしくはお医者様には掛からない程度の怪我や症状を直すために市販の薬を求めに行く程度の印象でした。薬品の在庫の有無と待たされる時間の差は有っても、選んでもらう薬の違いで症状の直りに違いが出るとは思っていませんでした。

しかしながら、ことぶきや薬局様のお考えはそれとは異なり、

  • お待たせしない処方箋受付と薬の授受
  • 医師に代わって患者様の症状を細かに聞いて相応しい薬を提案する健康相談
  • 怪我や症状に合わせて必要な健康商品の提案

を心掛けておられて、他の薬局とは少しだけ違う患者様の便利と安心を目指しておられました。

上記の心掛けは皆様に中々伝わり難いので、建て替えにおいて、

  • 薬局の存在を新たに認識していただく
  • 心掛けとサービス内容を発信する

という方針で、建物外観、看板、表示サインを整備していきました。

建物外観ファサードデザイン

既存の建物は歩道際に立っていました。今回の建て替えでは、薬局の前に駐車場を設けることにされたので建物は歩道から後退したところに建つことになります。

そこで、歩道から建物外壁を後退させても建物の存在感を強くして、薬局への認識を強くしてもらえるような外観が求められました。

様々な検討の結果、とてもシンプルで医薬系の目立つ色彩の外観建物デザインが選ばれました。

建物外観ファサードデザイン

既存の建物では薬局名が特別にデザインされたものはありませんでした。薬局名のロゴのデザインが定まっていれば、様々な媒体に利用されて、ロゴに出会う度に薬局への認識を深くなります。出会う媒体は、

  • 外部看板
  • 宣伝看板
  • 処方箋カード
  • 薬品袋
  • ホームページ

などです。

ことぶきや薬局様はご自身の方針にロゴデザインの必要性があると認めて、グラフィックデザインを羽原ふみさんに依頼されました。

グラフィックデザインの分野は様々な方面がありますが、建物の外壁や看板に利用されるデザインは、視認される環境が過酷で、遠かったり、眩しかったり、暗かったり、雨だったりするので、力強いデザインが必要になります。グラフィックデザイナーにはその点を踏まえている人物を選ぶことが肝になると感じています。

ロゴのデザインには時間を要して、

  • 建物外観のイメージ
  • 薬局のイメージ
  • ひらがな5文字
  • 健康相談の表示

を、噛み合わせてデザインされて、最終案に絞られました。

デザイン:羽原ふみ

定められたデザインは、ことぶきや薬局様の物品全部に利用されて、ことぶきや薬局様のブランディング方針の要となって多様に利用されて行きます。

看板デザイン

ロゴデザインを基にして、ことぶきや薬局様の佇まいを演出して際立たせる表示が検討されて設置されました。

建物壁面の看板

建物自体は建物前面に駐車場を設けるために道路から後退しました。道路から後退しているので、道路を往来する車からは直接目に入ることは困難かもしれません。建物の道路側正面外壁に取り付けられる薬局名表示の位置・大きさを定めるのは、店舗建物に命を吹き込む様なもので、難しく重要なものです。

実はロゴデザインの検討自体は、それ自体で考えられたものではなく、実際の建物外壁面でどこに どのようなサイズで と、検討が重ねられたものでした。

デザイン:羽原ふみ

外壁面に貼られた文字は立体化された表示サインで、真っ白な外壁仕上げに映える表示になりました。

道路際自立看板

今回新たに設けた駐車場の一部の歩道際に、国道1号線を往来する車に乗車している方々に見ていただくための看板を設けました。丁度 隣地の建物が無い側に自立する形で、東海道を下る車からも、上る車からも見える位置に独立した形です。

デザイン:羽原ふみ

形状、表示は様々検討がなされ、最終的にはスリムな薬局建物を模した形に、薬局名をメインに表示した看板になりました。

出入口の表示

出入り口の窓は内部の様子がよく見えるように本来なら網入りガラスのところを費用を加算して網の無い耐火ガラスに変更されたガラス窓です。

自動扉入口部分には薬局名のロゴ、袖のガラスに薬局のサービスをロゴにした表示=ピクトサインが貼り付けられました。

デザイン:羽原ふみ

内部の様子がよく分かるように、広い面を使用せずに、文字などの線のみの表示になっています。

旗竿表示

日々変わるお伝えしたいサービスの内容をどのようにお客様に伝えるか?看板サインの検討時のことぶきや薬局様の悩みのひとつはそこにありました。

  • 強調したいサービスは、自立看板に表示したい
  • 自立看板に表示したい内容を掲示すると、自立看板が巨大になる
  • 強調したいサービスは日々変わるので、容易に取替え変更できる仕組みが良い

という条件で整理すると、

  • 自立看板には変更になる情報は掲示しない
  • 掲示内容を取替える仕組みは安価なものが良い

という結論に達して、掲示内容が変わる情報は、最近ではカタチも端正になった旗竿に印刷して掲示することに決められました。

旗竿は自立看板の脇に一定の間隔で固定された筒に挿入されます。

情報が変化したことは、旗竿の表示の色が変化することで、往来する方々への変化の表示となることを期待しています。

統一されたデザイン=受付カード・処方袋・ホームページ・名刺

ロゴデザインとそのレイアウトは、一人のデザイナー(羽原ふみ)によってデザインされ調整されています。統一してレイアウトされたロゴデザインは強い力を持ち、お客様となってくださる方々の記憶に潜り、ことぶきや薬局様の存在を知らず知らずのうちに認識していることになっていると考えます。

デザイン:羽原ふみ

 

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