医院クリニックの壁にモザイクタイルを貼る演出設計

インテリアの方針

世田谷「山口歯科医院」様の改装リフォームで、患者様の出入り口から診察室に至る待合室は通路上になっています。

玄関の自動ガラス引き戸を開けて入り、奥行き深く進んだ先に受付カウンターがあります。

外部は日中日差しで明るい環境なので、玄関引き戸を通ると内部待合室は明暗順応が終わるまで暗い印象になってしまいます。

この薄暗さの印象を解消するのと、待合室を広く見せることがインテリアデザインに求められました。

インテリアの方針を実現する工夫

「明るくして広く見せる」というインテリア方針を実現するためには、以下の方策を考えました。

  • 照明器具を眩しくならない範囲で増やして設けて、外から見ても内部を明るく見えるようにする
  • 奥行きをしっかりと感じてもらうために天井の梁を露出させて化粧仕上げをして、奥行きを感じてもらう
  • 奥に向かう際の壁面の片側に、手前から奥に向かって線が通る材料を施して奥行き感を増長させる
  • 間接照明を手前から奥に向けて通して設置して、奥行き感を増長させる

歯科医院クリニック待合室

以上のような工夫を施して、待合室を明るく広く見せるように工夫しました。

リラックスを感じていただく空間に

待合室で診察を待つ患者様にはリラックスして診察を待っていただきたいと言う願いも加わって、壁の仕上げ材料が選ばれました。

  • 奥行きを感じる線や目地が壁面左右に通じている
  • 明るさを感じとれる材料
  • リラックス感が感じられる

これらを叶えられる材料としていてタイルが候補となり、様々なサンプルの中から吟味されたものが、ひとつひとつのタイルが小さいモザイクタイルが選ばれて貼られました。

モザイクタイルは天井間接照明からの光を受けて陰影を映し出し、陰影は奥行き感を増長させることができます。そして明かりを柔らかくして、素材の高級感からリラックス感が感じられる環境になれたと思います。

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