和風二世帯住宅の和室床柱欄間障子造作材料保存再利用

既存住宅の造作材料を保存し、再利用する方針

戦前の昭和初期に建てられて、長らく住み続けてきた木造平屋の和風建築は、耐震性能と断熱性能を考慮して、新たに建替えられることになりました。

床の間をはじめとする内部造作は、大変立派なもので、建て主様ご家族も先祖の伝統に敬意を持って、保存再生できるものを建替える住宅に移し、再利用する方針としました。

既存床柱

丁寧に取り壊して保存する

既存建物の解体工事に着手するにあたり、はじめに再利用に選ばれた造作材を丁寧に取り外しました。保存を考えた部材は、床柱、書院障子、化粧欄間、玄関框、神棚、仏壇化粧欄間等でした。丁寧に養生梱包し、再利用される工程まで保管できるように仕舞いました。

既存付書院

既存欄間

既存仏壇

内装デザインを再利用部材色彩を尊重する

再利用する部材が内装デザインに馴染むように、再利用部材の色彩を基調として、内装デザインの色調を調整しました。着色内装CGパースを描き提案しました。

既存床柱を再利用した場合

新たな床柱を使用した場合

同時に、再利用しようとした部材を使用しないCGパースも作成し、本当に必要とする内装を選んで頂くようにもしました。結果、既存部材を再利用することを決めて頂きました。

(工事中写真:床柱・書院障子が復旧されました)

下記のものが再利用されました

玄関上がり框

床柱

付書院の欄間障子

欄間

仏壇造作

神棚板

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