賃貸事務所オフィスビル建替え工事見積金額の査定と調整

東京新橋の賃貸オフィスビル計画では、設計図面を複数の工務店様に渡して、工事金額の見積依頼をして、工務店様から工事金額の提示をいただきました。見積金額をいただくと、設計事務所として見積書の内容を精査します。その上で、金額の差を考慮して建て主様に、工事をしていただく工務店様を選んでいただくようにしています。

設計図面の内容が反映されているか？

まず、工事の内容が全て含まれているか、設計図の内容の見落としがないかの確認を行います。工事の内容が含まれていない場合は、当然見積金額が安くなります。安い見積金額だけにとらわれて、そのまま工事契約を結んで工事が進むと、実際の工事になったときに見積に工事内容が含まれていないと気付き、責任転嫁をする職方さん達は、工事金額の増額を求めてきます。工事契約は図面に含まれる内容を工事することになっていますが、その見積落ちは争いの原因になります。争いの種を摘み取るべく、内容の精査を行います。

設計図面の内容が理解されているか？

設計させていただいた内容を、理解して工事金額の見積をしてくださっているかも精査します。工事の方法が難しいと判っているものについては、当然その分工事金額が高くなる訳ですが、それが反映されず、工事の方法が困難であることを反映していない場合は、改めて指摘をさせていただくなどをして確認します。ただし設計図面の内容を読み解いていただくのも、工務店様の力量を判断するひとつの指標です。

工事金額の部分で異常な金額がないか？

見積内容に見落としがないか、設計図の内容が理解されているかを査定するとともに、見積金額が安過ぎたり高過ぎたりしていないかも精査します。設計内容を勘違いしていたり見誤っていることは、建て主様にも工務店様にも良いことではないのであれば指摘します。

このように出来るかぎり同じ条件に揃ってもらうことで、正しい金額の差で工務店様を選んで頂けるようにします。またこの精査した内容も建て主様には報告し、金額だけでは選べられない場合の検討事項にしていただきます。

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