和風菓子店舗建物の勾配切妻屋根意匠と本瓦金属板噴き材料

和菓子店舗の間取りプラン

清瀬市の和菓子せんべい販売店舗「味億本舗」様の既存店舗が手狭になり、隣地で新たに店舗を建てる計画で、はじめに間取りプランが検討されました。

1階が販売店舗と実演販売コーナー、2階が収納倉庫になり、1階と2階をエレベーターで結ぶものとなりました。

建物の構造は、1階の店舗の中に柱を立てるのは邪魔になるので、鉄骨造が選ばれました。

外観も和風の意匠

今回の計画建物は販売される商品の背景となるように、内装も外観も和風意匠デザインが求められました。間取りプランが定まり始めたと同時に外観も検討が始まりました。

和風デザインが印象付けられるのは屋根の形状と考えています。そこで、屋根の掛け方については間取りプランに合わせて何通りも検討し、

  • 屋根の掛け方の好み
  • 店舗が建つ街道沿いからの印象

を施主様と相談を重ねました。

屋根の掛け方

街道沿いに建つ店舗では、周囲に建ち並ぶ店舗の屋根の掛け方に添うこともあります。

(例:川越の商店)

今回の「味億本舗」様は、単独の建築なので自由に発想しました。

以下の絵は、設計検討中の外観予想図(「パース」と言います)で、屋根の掛け方を変えて検討した変遷です。屋根の掛け方を検討する場合には、多少の間取りを調整することもあります。

道路に向かって下がる片流れ屋根案

地上店舗の屋根を入母屋にした案

2階の屋根を片流れの屋根のまま分節させた案

地上店舗の屋根を片流れに戻した案

地上店舗の片流れ屋根を分節した案

地上店舗の屋根に切妻屋根を掛けて小庇を分節して出した最終案

屋根を葺く材料

屋根の掛け方の検討と同時に、屋根を葺く材料(屋根を造ることを「葺く」(ふく)と言います)を検討していました。

施主様の希望は、瓦屋根もありながら瀟洒な外観にしたいとありましたので、数寄屋建築で用いられる、建物の柱や壁で囲われた部屋がある部分の上部屋根は瓦葺きで、建物から飛び出した庇部分は金属板葺きを提案しました。

瓦は重く、金属板は軽いために、柱や壁の支えがある部分と柱のない庇部分を分けたためと思います。

東京清瀬市和風煎餅和菓子店舗「味億本舗」

瓦は一文字の本瓦で、金属板は銅板が緑青色になった色のガルバリウム鋼板になりました。

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