地下屋内温水プールの壁面扉点検口をタイルを貼って目立たなくする

昭和女子大学の『スポーツ棟』（体育館＋屋内プール）」の建替えの設計と工事と監理を「古橋建築事務所」様が担当されました。その意匠設計と工事監理を協力させていただきました。

敷地の制約から、地下にプール・地上に体育館を上下に重ねた建物になりました。

屋内プールの内装デザイン

地下の屋内プールのインテリアデザインは、床・壁はシンプルなデザインとして、仕上げ材料は白色の磁器質タイルが貼られました。

様々な汚れが付着しても良く目立ち、清潔さを保つためでもあります。

こちらのプールでは上部床を支える構造梁が特殊な形をしていて、厚みが薄く高さ（せい）が高い板状の梁です。

上部床からプール空間に大きく突き出していて、この特徴的な構造を強調することにしました。

そこでプールの壁・床をシンプルにすることにしました。

プールの中には、

などが点在します。

それらを何も調整しないままでいると、インテリアの統一感がなくなり、利用する方からすると様々な自分に用の無い物体が散在して分かりづらく、使いにくい室内になってしまいます。

そこで、プール利用者が「使用するモノ」と「使用しないモノ」を分けて、「使用しないモノ」を、

という工夫などをして、扉や器具の存在を消すようにしました。

存在を消していない利用者が「使用する扉」は白色の壁の中で目立ち、使い易くなります。