プライベート確保成人感染症クリニックの内装インテリア設計

東京新橋の繁華街の中に建つテナントビルの一角で、新たに性感染症診療のクリニックを開院される医師先生から、内装設計のご依頼をいただきました。

計画は間取りプランの検討に始まり、並行して内装インテリアのデザインについて課題とご希望をお聞きして、進められました。

課題とご希望

医師先生の課題とご希望は、

  • 周囲の繁華街の喧騒が見えないようにしたい
  • 患者様各々のプライベートを確保する
  • 部屋を明るく広く見せたい
  • 天井から張り出す梁があるが隠したい
  • 主に成人が利用する内装で良い

という内容でした。

内装インテリアデザイン

間取りプランが内装インテリアに表されているようにしました。

クリニック全体の中で診察室と処置室がまとまっている箱があり、その箱が待合室で囲われている様に構成になりました。

診察室・処置室の箱には、壁面に木目板が貼られいます。その外周を待合室で囲んでいます。

感染症診療医院クリニック受付カウンター

診察室・処置室の箱には、一部欠き取られた場所があり、そこが受付になっています。欠き取られた場所は、木目板の壁が取られ中身の白い部分が見えています。そちらを円弧のカウンターでふさぎ、受付カウンターになりました。受付は、診察室と待合室の中間で、双方を繋ぐ場所でもあります。

欠き取られた木目板の箱は、カウンターの上部で、ひと皮だけ残っていて、そちらには間接照明が設置されました。

受付カウンター

カウンターの形は、

  • 待合室へ、または手洗いトイレへの動線をスムーズにする
  • どこからでもカウンター内側にいるスタッフさんが、患者様に応対出来る

を念頭にしました。結果、円弧の形になりました。

カウンターを円弧にすると、内側のスタッフさんの応対移動距離が短くなり、少人数でも応対が容易です。代わりに外周の長さは長くなりカウンターが大きく感じられます。

壁面仕上げの分節と間接照明による広さの演出

前の借主様が未だ居られる状態でこちらの場所を確認させていただいたとき、天井が決して高くなくて、さらに天井から出っ張る梁の存在を大きく感じました。

そこで、クリニック内が広く感じられる様にご希望いただいた待合室は、扉の上側高さまで木目板を施して、そちらより上側を白色の壁にしました。さらに白色の部分を下から間接照明で照らすことで、暗くなりがちな天井面や壁上側を明るくさせました。すると待合室全体が明るい印象になり、広く感じられるように演出しました。

間接照明は光源を見せません。照明環境としては柔らかな印象になって、待合室空間を上品に演出できたと思います。

医院名看板

クリニック名称は港区保健所で重複のないことを医師先生ご自身で確認されて、そのロゴデザインは医師先生が示して下さいました。

クリニック名のロゴデザインを受付カウンター背面の壁面に、デザインを切り抜いた板を浮かせるようにした取り付けて、内側に照明を設置して浮き立つクリニック名にして、受付カウンターのアクセントデザインにしました。

プライベートを確保する待合室

複数の患者様が待合室では診察を待っていただきます。患者様同士は診療科目の性格から、個々のプライベートが確保できるように、お互いに出来る限り目と目が合わない様に工夫がされました。

視線が合わない座席

待合室で患者様は、通常、待合室の内側や受付に向かって座ることが多いようです。ですがこちらでは患者様同士の視線が合わないようにするために、周囲に視線を拡散するように椅子を配置されました。患者様と患者様は、背と背を向け合うように座ります。

医院待合室個別椅子チェア

隣同士を区切るアクリル板

患者様と患者様の間に、アクリル板が設置されました。アクリル板は不透明で、新型コロナウィルスの飛沫感染防止の役割もあります。

電源コンセント

外側周囲を向いた患者さんは、壁面に向かうように座りますが、、壁面からは突き出たカウンター板を設置しました。そこには電源コンセントを設置して、パソコン作業や携帯電話スマートフォンの充電ができるようにしました。

個別椅子

患者様が座る椅子は、待合室を広く見せるために、小型で脚が細い椅子を選んでいただきました。「シェル」というデザインチェアで、様々な色を混ぜて選択していただきました。

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