湘南大磯の住宅世代交代キッチン台所造作の取替えリフォーム

神奈川県大磯の住宅で「家族の世代が変わったので、キッチンを取替えて欲しい。調理作業の方法を相談しながら造ってもらいたい」というご相談をいただきました。

現在使われている他の場所にあるキッチンの良いところ・改良したいところをお聞きしながら、取り替える部分のキッチンの設計が進み、より具体的な工事に至って、調理器具や材料をひとつづつ確認されて完成し、ご満足いただけました。

使い勝手

取替えキッチンの検討は、「どのように使うか?」から始まりました。

部屋全体の境界壁は定まっていますが、その中で、

  • コンロの位置
  • シンクの位置

をまず仮にでも定めて、各器具の寸法を当てはめて、仮の平面図を作成し、そこからより具体的に奥様ご本人にご想像していただき、改めて使い勝手と器具の位置と寸法によるレイアウトが調整されていきました。

調整は工事が着手されて、キッチンの製作図をご用意いただき、実物を製作する間際まで奥様にはご検討と確認を重ねていただきました。

キッチン台の高さ

キッチン台の不便さのひとつに、「キッチン台の高さが合わない」という課題があります。キッチン台の高さが合わないからといって、床の高さを調節したり、台上に板を乗せて調節したりということでは中々解決しない根本的な命題です。

奥様専用のキッチンなのですから「一般的にはこの高さ」という概念も当てはまりません。

そこで、奥様本人の使いやすさ、疲れない高さ寸法を、改めて確かめていきました。

  • スリッパを履くかどうか、それとも裸足?
  • まな板と包丁を使うときの高さで決める? 調理する際の高さで決める?

様々に検討確認を加えた結果、台の高さは 床面+810ミリ となりました。

キッチンの仕様

キッチンには様々な機能の器具製品が集まります。各々の材質、器具種類を吟味して定めていただきました。

キッチン台 天板

キッチン台天板表面の素材は様々な素材が使用されています。

  • 自然石
  • 人工大理石
  • 磁気質タイル
  • ステンレス
  • メラミン化粧板
  • グラサル化粧板

今回は奥様のご希望でステンレス板が選ばれました。

水が漏れないこと、汚れが簡単に洗い落とせること、シンク (スレンレス板製) と一体に造れて水や汚れが目地に入り込まないこと、という条件から選ばれました。

台下収納

キッチン台の下は、シンクやコンロ部分を除いては空いています。空いている台下部分は収納に利用されます。

台下の空き部分は「お鍋やフライパン」などの大きな調理器具や調味料の瓶などを収めておきたいことと、収めておきたいものが大型のものになるので「細かく仕切らずに 大きく開けられる扉」がよく、「シンクや食洗機やコンロの配置で細かくなる部分は引き出しにする」という方針をいただきました。

コンロ・魚焼き器・オーブンレンジ

素材を「焼く」部分は、調理器具が並びました。

  • IHコンロ
  • 魚焼きグリル
  • オーブン+レンジ

が組み込まれました。

排気ファン

コンロの上には排気ファンが吊り戸棚の中に組み込まれるように設置されています。

食洗機

台下収納の扉と同じ表面化粧材が貼られて、器具の存在を隠しています。

ワイン冷蔵庫

既存のキッチン台に組み込まれていたワイン冷蔵庫が器具を新しくして、台下の端部に設置されました。

吊り戸棚

調理の作業に利用する調理器具や、食事を盛り付ける食器は、キッチン台の奥にある壁面には収納せずに、調理器具は台下に、食器は吊り戸棚に収めることになりました。

壁面を利用すると、キッチン台が狭くなることを懸念されました。

吊り戸棚は高さを低くすると頭をぶつけてしまい、高くすると手が届きにくく使いづらくなります。

そこでまず戸棚自体の高さを、奥様の頭の高さの直上まで下げた位置に設置しました。

さらに戸棚に収めた食器を、目線の高さまで引き下ろせる収納ユニットを組み込んで、食器の収納・取り出しが容易に出来るようにしました。

手元灯

調理作業の手元は常に明るくして欲しいご希望をいただきました。

天井に設ける照明は、料理をする際には頭や身体の背面になり、キッチン台には影が落ちて暗くなってしまいます。

吊り戸棚の底面に手元を照らす照明器具を取り付けて、キッチン台の手元が常に明るくなれるようにされました。

外壁耐震壁

既存の外壁は雨漏りの心配を確かめるために一旦取り外されました。

復旧には構造用合板が貼られ、防湿シートが貼られて、耐震性と防水性を高めました。

内断熱

構造用合板の内側に水性 (不燃性) の現場吹付発泡ウレタン断熱材が施工されました。

既存の外壁断熱はほぼ無いような状況でしたので、温湿度環境を室内から調節できることになりました。

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