狭小地で風通しが良く陽当たりの良い家―東京木造3階建

狭小地住宅で風通しを良くする

東京谷中の都心の狭小地にご夫婦お二人で住まわれる家の2つ目のご希望は、周囲を建物に囲まれているので、自分達も敷地一杯に家を建てるけれど、風通しを良くして、陽当たりの良い室内にして欲しいとのことでした。

敷地周囲の三方を建物で囲われて、前面の道路の幅も狭いので、難しい課題と思われました。

谷中の狭小地木造3階建住宅「間仕切のない家」

谷中の狭小地木造3階建住宅「間仕切のない家」

はじめのご希望が「間仕切壁を作らない」3階建てでしたので、建物の中には風通しを遮るものが無くなり、建物の前面道路側面と奥側面に出来る限り大きな窓を設けることで、十分すぎるほどの風通しが出来るようになりました。

吹抜けで陽当たりを良くする

そして3階建の2階リビングにも日射を取り込めるようにするには、敷地の最奥部の建物の壁を隣地から後退させることで陽射しを取り込む隙間を設けて、さらに3階の床を後退させて2〜3階に向けて吹抜けを作り、陽射しを2階の床にも取り入れられるようにしました。結果、2階のリビングも明るい空間になれました。

谷中の狭小地木造3階建住宅「間仕切のない家」

谷中の狭小地木造3階建住宅「間仕切のない家」

都心の住宅密集地の狭小地で、うなぎの寝床のような敷地形状では、風通しも陽当たりもあきらめがちですが、工夫によって実現が可能です。

 ▷関連解説記事 →「陽当たりを良くする工夫」
 ▷関連解説記事 →「夏至冬至太陽南中高度角度と和風住宅縁側の軒先庇と日当り」
 ▷関連解説記事 →「二世帯住宅の吹抜けリビングを明るくする天窓トップライト」

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