都市計画道路による収用
東京都日野市の村上歯科医院様の既存歯科医院併用住宅は、建設されて久しい建物でしたが、目の前の道路(川崎街道)が都市計画道路事業で拡幅工事が実行されることになり、既存建物の一部が拡幅される道路の一部に掛かっていることが分かり、掛かる建物の部分を削るか、もしくは移転建替えが求められました。
まず初めに拡幅道路に掛かる建物部分を削ることで、診療や生活が続けられるかを検討したところ、村上医師先生のご判断では診療が維持できないことと判断されました。
そこで、それまで患者さん用の駐車場として利用していた場所に建替え移転すると、今ある既存建物=歯科医院+住宅 の機能が成り立つかを間取りプランを作成して検討しました。
検証の結果、建替え移転しても歯科診療と住まいの暮らしが成り立つと判断されて、建替え移転計画を進めることになりました。
既存の駐車場に建て替え移転
それまで駐車場として利用していた隣の場所に歯科医院+住宅の建物を建てて、そちらに移転することになりました。
この計画は既存の歯科医院で診療しながら建物を建てるので歯科医院をほとんど休診することなく移転ができることが長所です。
さらに既存の委員と住まいがあるために既存の良いところと悪いところを見ながら、新しい医院を改善する参考となれるので良い環境と言えます。
平屋か二階建てか
建物の構成は1階が歯科医院で2階を住家とする予定で間取りプランが検討されました。
はじめに平家か2階建てかが検討されましたが、敷地の広さから2階建てとなることになりました。駐車場を広く確保しようとしたためで、平家では収まりませんでした。
歯科医院と住まいのそれぞれに求められる規模をまとめると、1階の歯科医院の方が住まいよりも広い面積を必要としたので、2階に住まいが載る建物の間取りプランが完成しました。
住まいの玄関は歯科医院のスタッフの入り口と兼用で、玄関を入った後、歯科医院のバックヤードと2階の住まいへの階段に分かれるようになっています。
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