地上3階建ての既存建物の地上1階を事務所執務室として利用されていた会社様が、事務所空間の印象が暗いために明るい印象になるような内装のやりかえを行いました。
事務所としての使い勝手を固定せずに、使いながら便利な事務所にしていこうという方針の中で、工事は、最小限の範囲が行われました。必要と思われる間仕切りや設えは、また後に考えながら行うというものでした。
内装工事を終えて、事務所として再度業務を開始した後、事務所の出入り口が中央付近にあり、外部からの来訪者様があると、扉が開いた途端に中が見えてしまう支障が起こりました。
玄関から内部事務所が見通せてしまう
事務所の外部出入り口は、長方形空間の長辺面の中央に有ります。自動の引戸で、引戸が解放されると、外部からの来訪者は内部が見渡せてしまいます。
自動の引戸が内部からしか開かなくて、来訪者様が近づいた際に、インターフォンで挨拶の後解放する場合は、それほど気にはならないようなのですが、勝手を知っている来訪者様が自動の引戸を開けてしまうと、双方に気持ち悪さを残すようでした。
目隠しが欲しい・・・上部解放の自立壁
そこで、何らかの方法で、急な来訪者様の自動引戸の解放にも驚かない目隠しを設けることになりました。
当初の改修設計でも設置を想定していた、玄関扉と内部を仕切る自立の間仕切り壁を設けることになりました。
視線を遮ることだけにして上部は解放しました。
ウェスタン扉
来訪者様が、すぐに執務空間に入って来られては、元と同じなので、鍵も掛けず視線も通るウエスタン扉を境界を示すために設けられました。
1枚の自立壁を挿入することで、事務所の執務空間としての確実さと、事務所の雑感を来訪者様に与えない設えができました。
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