執務室を上下に分けたが 結ぶ必要があった
東京新橋の本社オフィス建物計画で、執務事務室のある2つのフロア部門は、可能ならひとつのフロアに配置したい部門でした。しかし敷地から受ける建物の建築面積制限から、2つのフロアに分けざるを得ませんでした。
また、オフィスビルの各フロアは、執務事務室から一旦室外に出て、洗面室や避難階段、エレベーター等の共用部に移り、玄関に向かったり、上下のフロアに移動します。この部分は「コア」とか「縦シャフト」と呼ばれています。
上記のフロアが分かれた2つの部門は、業務上は非常に密接した業務で、同じフロア空間内にありたい部門でした。そこで会社様から、2つの部門の間に常時つながる階段を設けて、フロアが近くにあるようにならないかというご希望をいただきました。
執務室内の上下階段をらせんデザインにする
2つの部門をつなぐ様々な形状の階段を検討したところ、上がり下がりが容易で、目にも優しい形状という理由で、らせん状の階段が採用されました。
執務事務室の面積には多少の余裕があったので、相互方向に職員の皆様が行き来出来るような階段の幅を確保して、両手で書類を持っていても上下の往来が容易なくらいの緩い勾配になりました。
建築基準法上、上下階が火災になった時、防火延焼を防ぐため防火区画されなければならないので、防火扉・防火シャッターで区画されます。これは管理の上でも利用出来る様にされました。
執務室内に階段を設けたことにより、一旦 執務室外の階段やエレベーターを利用しないで、すぐに上階もしくは下階の部署にいけることができました。
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企業施設-設計実績説明-東京新橋企業本社オフィスビル建物新築建替
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